金属の本来の色は鈍く、輝きません!

ほとんどの金属本来(単体と呼びます)は、鈍い色で、光沢はありません。本来の金属は、鈍い銀色や鈍い灰色、鈍い山吹色です。それでは金属らしくないし、金物のありがたさもありませんね。さてどうするか?

つるつる、すべすべに磨きましょう!

表面をつるつるに磨けば、きっと輝くに違いない。そのとおりです。でも、

金属は硬いので磨くのは、なかなか大変です。実は、金属が硬いのは、表面が酸化していて、本来金属の酸化物を表しているからなのです。そして、この酸化物の膜が、金属表面を暗く黒く濁している原因なのです。

あまり磨くと、本体が磨り減るじゃないか!

はい。表面が硬いので、どうしても粗めの砥石や磨き粉を使ってしまいます。そうすると「深く」表面が磨り減ってしまいます。「粗い」表面は、どうしても光沢が悪くなります。つるつるに仕上げるのは、直接的に磨くのはうまくないみたいですね。

酸に浸ければ表面だけ溶けて、うまくいくじゃないか!

そうなのです。「酸洗い」は金属表面の酸化物・酸化被膜を溶かし、金属本来の素地を出してくれます。酸洗いは「酸性液への浸漬」がもっぱらです。ほかに、酸性液に浸した布でふき拭う方法もあります。実家のお祖母さんが仏壇の真鍮を磨いてませんでしたか?

シャワーの後は、お化粧をしないと!

ボディソープの後にはクリーム、クレンジングの後にはローションを使いますよね。でないと、無防備になった肌が荒れてしまいますから。

同じように、酸洗いの後は金属本来が表れていますので、非常に酸化しやいのです。すぐに、塗装やメッキや保護被膜などのお化粧が施されるのが通常です。金属の輝きとは、金属表面のスムーズさと、その上のスキンが成していたのです。

肌も化粧も大切なんですね。

酸洗いとは、熱による加工によって金属にできた焼けや酸化皮膜などを、硫酸などの酸により除去する方法です。またこれによって、黒く変色した銀製品なども、きれいな白銀色を取り戻す事ができます。